病院らしくない病院

病院の場所は「めがね橋」のすぐ近く、橋がかかる中島川と寺町の間にあり「銀屋通り」に面しています。「病院らしくない病院」についてご紹介します。
の人らしい生活を取り戻すために
当院では、練習の時間だけでなく、入院生活そのものがリハビリテーションであると考えます。退院後の生活ができるだけ自立して、笑顔で幸せなものとなるようスタッフ一丸となって、患者さまをサポートしています。
当院の基本的ケア方針についてはこちら




活の再建につなげる
当院では、入院中から着実に患者さまの「生活の再建」を行い、地域生活につなぐよう支援していくことを大切にしています。家庭に近い施設であること目指し、退院後の生活に近い入院生活を送ることができるよう取り組んでいます。
患者さまは1日中パジャマで過ごすということはなく、朝起きて着替えます。今まで当たり前に行ってきた生活により近いかたちで入院生活を送っていただきます。
回復期リハビリテーション病棟とは

食事は食堂で食べ、普通の家庭で使用する食器を使用します。当院の食事への取り組みについてはこちらから。
口のリハ&食への取り組み

衣のない病院
当院では医師をはじめ、スタッフ全員が白衣を着用していません。
タッフステーション
各病棟には、中央にスタッフステーションがあり、病棟の全職種がここを拠点に働きます。医師、看護師、介護福祉士だけでなく、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士、歯科衛生士、管理栄養士、薬剤師を病棟に配置しています。
コールはナースコールではなく、“スタッフコール”とし、職種に関係なく患者さまに対応します。
また、院内のカウンターは車いすに対応できる高さにしており、車いすご利用の患者さまもスタッフに話しかけやすい雰囲気です。
チーム医療について


室の工夫
病室は各病棟に48床あります。個室は中央・端に2部屋ずつあり、他は4人部屋です。

個室の工夫
トイレと洗面所を窓際に作り、二部屋感覚になるように配置しています。一般的にトイレや洗面所は入口付近にあることが普通ですが、これは当院ならではの配置となっています。

四人部屋の工夫
回復期では、患者さまは朝起きたらベッドから起きて生活をはじめることが前提となります。急性期病院とは異なり、患者さまがご自身で起き上がりやすいよう、ベッドの高さを低くしています。また、患者さまの麻痺側に対応できるようベッドの配置を移動できるような作りになっています。更に隣のベッドとの間は収納棚で仕切り、一人一人のプライバシーが守られるようにしています。
クティブホール
当院では、リハビリ室のことを「アクティブホール」と呼んでいます。当院2階のアクティブホールでは、患者さまと理学療法士・作業療法士・言語聴覚士による練習を行います。
また、2階には陶芸の電気焼き窯があります。外来の患者さまや通所リハ利用者の方を対象に、引きこもりがちな方の外出支援の一環として月に2回、陶芸教室を行っています。
容室、歯科ユニット、テクノエイドショップを配置
回復期では入院期間が3か月くらいになります。その間に髪を切ったり、ヘアカラーをしたりできるよう理容師さんに週二回きてもらっています。そのために、院内に理容室を確保し、専用の椅子もセットしました。
医科と歯科の連携を大切にしています。外来部門に「口のリハビリ室」を設け、診察・診療のための椅子などを設置しました。歯科医師の先生が訪問歯科診療を行います。
口からたべることのこだわり

テクノエイドショップを設け、ベッドや車いすをはじめとした福祉機器、介護用品などの展示・販売・レンタルを行っています。入院患者さまやご家族、そして退院した方や、病院の前を通りかかった人でも気楽に入ってこられるように明るい雰囲気にしています。
りを圧迫しない建屋・オープンカフェ
当院の病院建屋は長崎市銀屋町にあります。ここは、「おくんち」の踊り町でもあり、古い歴史をもつ、情緒あふれるところです。そのため、当院の建屋は、街の歴史に敬意を払い、周りの風景と一体感が出るように設計されています。外から見ただけでは病院とはわからないような壁の色や形で、「病院らしくない病院」「地域に開かれた病院」をコンセプトに建てました。また、お見舞いに来たご家族などに、テラスに出てのんびりとコーヒーを飲みながら過ごしていただけるよう1階のエントランスホールにオープンカフェを作りました。テラス席もあり風が気持ちい時季はくつろげるスペースです。近隣の人もコーヒーを飲みながら打ち合わせなどに使っています。
ーリングガーデンと無農薬野菜の菜園
当院には屋上にヒーリングガーデンがあります。視覚、触覚、嗅覚を刺激するような香りのいい花やハーブ、鳥や蝶が集まる木などを植え、歩行練習や気分転換等ができるようにしています。また、屋上には、長崎の斜面住宅地にみられるような、段差がちぐはぐな階段を造り、階段昇降の練習もできるようにしています。無農薬野菜の菜園も作りました。車いすの高さに合わせて畑を作り、車いすでも収穫に参加できるようにしています。大根、白菜、枝豆、さつま芋など患者さまとともに植え付け、収穫した野菜は、入院食で提供しています。
ビーコンサート
入院中でも生の演奏が聞けるように、コンサートホールとして使えるスペースを1階に設けています。定期的にバイオリンやピアノの演奏、コーラスなど、プロ演奏家によるコンサートを行っています。寄付していただいたグランドピアノ2台を常置しており、時には患者さまや、一般の方でもピアノの練習をしています。また、1階ロビーは無償で貸し出しをしており、定期的に写真・絵画・書などの作品展示を行っています。